現世と虚構の間〜おんな城主直虎 番外編 きっと黄金のエルドラドが待っている
『おんな城主直虎』が最終回を迎え、はや1カ月以上。
あまりにスッキリ終わったので、もうこのままでいいかな、もう思い残すことはないかな、と私自身もスッキリしてしまい、ロスではありましたが日々の雑事に埋没しておりました。
しかし!
しかーし!
2月1日、エルドラド賞じゃなくてエランドール賞の画像が私を撃ち抜いた(ↀДↀ)!
ドキューン!
殿と政次が!
夢のツーショットだ!!!
殿が笑顔で政次に花束をををををを
そしてそして政次の感極まった表情おおおお
いやー
イッセイさん、ほんとなんて顔だ。
もうね。私は電車の中でいろいろ辛い現実を忘れましたよ。
いままで意図的なのか故意なのかワザとなのかその全部なのか、なぜかツーショットで現れない殿と政次の中の人!
なんでまさみとはツーショット満載なのよ! と密かにイラっときている昨今
公式サイトが閉鎖されたまさにその日、2月1日になぜ大公開されるツーショット!
撃ち抜かれたのはもちろん私だけではなく、なんと『おんな城主直虎』の視聴熱が5位にランクイン。
【2月1日“視聴熱”ランキング】
— ザテレビジョン (@thetvjp) 2018年2月1日
<ドラマ編>
4位 アンナチュラル
5位 おんな城主 直虎
6位 わろてんか
TOP3はココでチェック!https://t.co/pt6RdbQ9db#視聴熱 #ザテレビジョン #アンナチュラル #おんな城主直虎 #わろてんか
とっくに最終回を迎え、総集編も放映され、公式のWebサイトが閉鎖されたTVドラマがなぜ現在絶賛放送中の朝ドラを押さえて5位に!
それはやっぱり、「殿と政次に幸せが訪れて欲しい」「明るい陽の元で幸せに笑っていてほしい」という重低音でずーっとずーっとマリアナ海溝の奥の奥で鳴り響いてこじらせかけていた視聴者の欲望が、この幸せツーショットと共にマグマとなって一気に噴出したにほかありません!
しかし、しかし、この二人が同じ空間にいて、笑いあっているだけで、まるでドラマの中の虚構の登場人物が回避できなかった悲劇を乗り越え、視聴者が願っていた幸せな結末を、ハッピーエンドを迎えることができたのだ!という幻想にひたることができるのです。
なんならこの二人が本当にハッピーエンドを迎えてもいい。
それこそが、殿と政次が叶えられなかったドラマの中での現実を、中の人が現世で代わりに現出させる唯一の方法なのだ!
ってもう、虚構と現実が完全に逆転してますよねw
記事が出た数時間後に発表された各メディアの授賞式の動画が、さらに拍車をかけます。
もうね。
この授賞式の中のコウさんとイッセイさんのやりとりが「殿」と「政次」のやりとりをホーフツとさせて、もはや視聴者が虚構と現実をはき違えてもしかたない、というレベルなのですよ。
えー まず殿の祝福スピーチを聞く政次の超幸せそうな微笑みをご覧ください。
これは殿が「主役をやらせてもらったけれど、それもイッセイさんの情熱あふれる演技に支えられてこそのものだ(意訳)」とのコメントの場面。
→「政次に支えられてこそ我があったのじゃ」って私の中では変換
→その賛辞をシミジミと噛みしめる「ほんとよかったー」「むくわれたー」ってイッセイさんの表情。
でもって、イッセイさんは、殿のスピーチの最中に、うっかり胸につけた「胸章リボン」を落としてしまいます。
その気配に超敏感に反応する殿。
正面を向いて話していたのに、目の端ではしっかり家老の姿をとらえていた!
「ひゃー?」って声を上げスピーチの最中に政次を気遣って振り向く姿が可愛すぎて悶絶なのですが、その殿に「大丈夫」と小声で答え(私のことは放っておいてすみやかに公務にお戻りください)というイッセイさんの政次風味がもうツボ過ぎるのです。
あー
政次だったら「俺にかまうな。己の役目に集中しろ」って言い放つ場面。
そして殿は全面的にイッセイさんを信頼した満面の笑顔ですぐにスピーチに戻って己の役割をまっとう。
イッセイさんaka 政次は「もうホントすぐ本分忘れちゃうんだから」「やっぱり俺がついてないと駄目だな」「でも俺のこと気にしてくれてたんだな。カワイイ」というアンビバレンツな感情がダダモレになっております。
この後も殿の「あれ?共演10カ月だよね?」のこれもスピーチ途中の振り向きに「そうそう」ってうなずきで応えたり、殿と家老みあふれすぎて、もうなんかすべてが報われました。神様にありがとうの気持ちでいっぱいです。
お二人の魂の芝居、しかと受けとめました。
そしてそれは柴咲コウさんという人との素晴らしい出会いがあったからだと思います。
なんて素敵なマリアージュ。
お二人の幸せな人生をお祈りします。
現実と虚構のはざまで。