ジブリ感満載。そして君の名は。どろろ 第8話
すごい。普通の回だった。(けなしてません)
日本王道のアニメというか。
空中戦、かっこ良かった〜
バルス!
ラピュタかと思いました。
予告見たときは完全にもののけだったし。
「さる」は野生児のコナンでしょ♪
今回も前作と同じく原作から離れた完全オリジナル版。
強力な12の鬼神のうち1匹を倒して「鼻」を取り戻したのが、唯一原作準拠。
嗅覚取り戻したとたん、火山の硫黄臭にやられる百鬼丸 笑
聴覚取り戻したら悲嘆の泣き声、声帯取り戻したら慟哭。
「人間は泣きながら生まれてくる」と言いますが、ぬくぬくと母に守られてうとうと過ごしていた最大の幸福期から、みずから息をして食物も取らなければならないこの世へ。
百鬼丸の人体パーツを獲得していく姿は、まるで胎児から人間へと成長していく姿をなぞるよう。
そして お花の似合う今シリーズの百鬼丸ですが、強烈な温泉卵臭を癒す花をスグに手に入れてました。
今回の「花」お梅ちゃん(原作リスペクト日本のゴハンシリーズ梅干しの梅でもあるな) も、やはり「村の犠牲になるのではなく、自分から志願して自分の愛する人=さるを守るのだ」という度胸が据わり、かつ村から排除されマージナルな存在だったさるを救う深ーい愛を持ったすばらしい女性でした。
あー
これはすでに兄弟愛を超えているぞ!
ムカデではなく、おそらく将来オオカミの嫁になる梅。
年下もいいもんだよ。
と2週続いてハッピーエンドが続きました。
しかし、次回なんと私の予想を覆して満を持して投入されるどろろの過去、『無残帖』
早い!
早過ぎない??
ミオと孤児たちの運命を受け止められなく傷を負った視聴者たちがまだ、あちらこちらに倒れているこの段階で、「おっかちゃん」爆弾を投下するか!
このイケメン誰??
って思ったら、どろろのおっかちゃん、おじやさんだった。
野武士のツートップとして君臨した迫力がすばらしいなぁ。。しかしこの後に熱いおかゆ事案が。。
機械男爵に追われてトチローと雪原を彷徨う母さん、名作『砂の器』で雪の降りしきる山陰地方を物乞いをして歩く父と子。なんだかいつも重なってしまう。
つらい。
平和なのは今だけ。。
そういえば、百鬼丸のコミュニケーション能力もまた一歩、進みました。
「どろろ」
おお!
助かったお梅ちゃんが「さる」に向かって「新しい名前をつけよう。名前は大事だよ」と言ったあとの「どろろ」呼び。
大百足と戦ってる時は、どろろを呼んでる(と、さる君が実況していた)のにうぉーうぉーという叫びにしかなっていなかったのに。
最初に何を話すのか。
やっぱり「目」を取り戻した時の世界の美しさかなぁ。。
【追記】
今回は「名前」がテーマだったと思います。
古来、名前は他人には教えてはいけなかったと聞きます。
名前を知られてしまうと、呪術に使われたり、支配されてしまうから。
『千と千尋の神隠し』はタイトルからして象徴的ですが、「千」がユバァバから支配されている時の名前で「千尋」が真の名前です。ハクは既に川であった時の真の名を忘れてしまい、出会った千尋に「決して自分の本当の名前を忘れてはいけない」と告げています。
第8話の「さる」は、自分の本当の名前を知らず、お梅といっしょに里で暮らすことになった時、新しい名前を持つことになります。
これはどうやって決めるんだろうなぁ。
2人で話し合って決めるのかしら。村の長老にお願いして決めてもらうのかしら。その方が、新しく共同体に入るにあたっては穏当だろうな。
「百鬼丸」も「多宝丸」も「丸」がつくのでどちらも幼名。元服すれば別の名前になる。
しかし、百鬼丸が最初に口にしたのが「ミオ」「どろろ」と全て名前なのも興味深い。
自分のことちゃんと「百鬼丸」って教えてたし。
百鬼丸はずっと百鬼丸のままなのか、それとも生身の人間としての身体を全て取り戻したら別の名前になるのか。
それが百鬼丸の選び取った道になるんだろうなぁ。