アスフォデロの野をわたる途中で

忘却の彼方にいってしまいがちな映画・音楽・本の備忘録

「行け!」と板門店を越えさせる百鬼丸のイケボぶりよ(ノ∇〃 )。o どろろ 第11話 感想

正座して見た。

なんつっても『ばんもん』です。
ベルリンの壁というより、やはりこれは北朝鮮と韓国を隔てる軍事的境界線「はんもんてん」を手塚先生は意識していたのだろう。
 
30分というか23分が非常に長くそして短く感じた。
やっぱりこのアニメはすごい。
 
今回、どろろのクルクル表情が変わる様子と、百鬼丸のクールな感じがすごく対比になってて良かった。
原作の元気でお茶目で時にヤケになるアニキも好きだったけど、今回の無口で、でもいろいろ考えていてちゃんとまわりの様子もわかっている冷静なアニキは極上。ときどき「鬼」になるけど。その危うさすら魅力。
 
醍醐の城下町で不穏な噂を聞きつけ、向かった「ばんもん」で九尾からどろろを救い、ひとりで国境を越えた助六を「行け!」のひとことで後を追わせるなんざ、イケメンぶりが際立っておりました。
 
前回、一瞬の邂逅で終わるのかと思っていたら、多宝丸とは「おまえの名は?」「百鬼丸
 
うわ 答えた!
しかも正しい発音!
 

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ってそんなに簡単に名前を教えて良いのか。
陸奥にシュをかけられるぞ!
 
そして、どろろ、そんなに簡単にアニキのことをベラベラしゃべってはダメだorz.
自慢なのはわかるが。
至極簡単にパッパに知られてしまったではないか。笑
 

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そしてパッパはまた簡単に会いに行っちゃうし。それを朝倉の間者に知られてるし。そのせいで夜の見張りが増えて助六捕まっちゃうし。
 

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助六との出会いも、乳母といっしょに百鬼丸の出産に立ち会った侍女の存在(16年間町中に放置されてたのがナゾ)も、琵琶丸との再会も、何もかも伏線張りまくりのまま、後編を待たれるわけですが、最後の醍醐との対面は、キター 感満載!
 

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こんなに早くパッパに会うんだっけ?

原作読み返したのも何年も前だし、映画も忘れてるけど、そういえば原作では最初「わしに仕官しないか?」ってことで、百鬼丸は醍醐の屋敷でゴロゴロしてた気がする。

そこに現れる人を惑わす九尾の狐。。。

 


TVアニメ『どろろ』 第十二話「ばんもんの巻・下」予告

 

んー

予告を見る限りそんな悠長な話ではないようですな。

原作では助六はほんっとに悲しい死を遂げるんだけど、今回はどうなのか。

そしてOPでも百鬼丸と剣を交えていた多宝丸の運命は。。。

先行カットでは、またもや百鬼丸を必死で引き止めるどろろの姿があったけど。

 

 

百鬼丸の心の眼が見た醍醐親子の魂の炎と、久しぶりに登場した琵琶丸が見た百鬼丸の魂の炎については、追記で書きたいと思います。

 

 ⭐︎追記⭐︎
 
ということで追記です。
魂の炎の色問題。
別名、百鬼丸アイ問題。
琵琶丸も見えてたから、琵琶丸アイ問題でもある。
 
これはやっぱりいわゆるオーラですかね。
視覚じゃないから厳密には違うんだろうけれど。
 
私は一度だけ、負のオーラを感じたことがあります。
ヘッドハンティングされてやってきた新しい上司。
ものすごく穏やかでにこにこしてるんだけど、ものすごっく邪悪な何かを初対面で感じました。
私はオーラが見える人ではないのですが、だだもれるグレーな気配。
案の定、割とホワイトな社風の中で孤立してしまい、半年も経たずに転社していきました。
 
で、カニの化け物を倒した後の百鬼丸と多宝丸の遭遇。
 

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カニ頭の多宝丸は「白」!
 
サカナとか普通の生き物は白く見えるらしいので、これは多細胞生物の証拠かと思ってしまった。いや、細胞レベルはもっとナノな世界ですね
 
そして醍醐ヨイショの芝居小屋で再会した琵琶丸アイから見た百鬼丸は。。。
 

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ちょっと赤が混じってる。
「おまえさん、人を斬りなさったね」と言う琵琶丸。
でも、船で流される赤ん坊の百鬼丸を琵琶丸が見たときも、赤が混ざっていた。
寿海パッパに育てられる間にもしや白に戻ってたのかしら。
赤って鬼の要素なのかな。
琵琶丸と別れ、ミオと孤児たちを殺された怒りにかられてサムライたちを斬ってしまった百鬼丸は、また鬼に戻りつつあるのか。。。
 
そして、ラストついに真のパッパ、醍醐景光に遭遇した百鬼丸の見た魂の炎の色は!
 

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おお やっぱり赤が混ざっている!
馬くんは白いのに。
奇しくも百鬼丸と同じ魂の色。
 
さて、次回、宿命の兄弟対決、真っ白なままの多宝丸を、果たして百鬼丸は斬れるのか?
鬼になろうとしているパッパの命令で、スパイ容疑の助六を処刑しちゃったりして、多宝丸の魂の色は変わってしまったりするのかな???
 
あー 楽しみだけど辛い。
そんな繰り返しのどろろ道でございます。。。