アスフォデロの野をわたる途中で

忘却の彼方にいってしまいがちな映画・音楽・本の備忘録

まだ母の顔を見ぬ不憫丸。。2期はヒューマンドラマ??そして温泉w どろろ第13話 感想

第2期、ようやく始まった!

 

新OPの虫に喰われてる百鬼丸は、鎌倉時代の美女が腐っていく「九相図」を思わせて、アジカンのいかにも少年アニメ風な音がまだしっくりこない。。。女王蜂の方が独創的で良かったかなー

どろろパートが妙に明るいんだけど。

ラストは前期の「離れ離れのふたり」的な原作を思わせる描写ではなく、寄り添う二本の苗、ミオのあの種籾か??的大団円。

新世界を切り開く結末なのかな??

 


TVアニメ「どろろ」オープニング・テーマ ASIAN KUNG-FU GENERATION「Dororo」OPノンクレジット映像

 

今回、本編は作画がイマイチで、最後の「温泉編」でようやく「今回の百サマ」的な1枚をゲット。まー 24話もあるとこういう回も仕方ないのかなー

EDには膨大なアニメーターのみなさまのクレジット。お仕事ご苦労様ではあります。

 

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しかし、ストーリー的には見ごたえあり。冒頭からいきなり「兄上こそが我が国にとっての鬼神」「母はそなたを救えません」と身も蓋もない肉親との対面を思い出して文字通り夜も眠れない百鬼丸の苦悩する姿。

おー

なんか手塚先生の原作は家族との葛藤、というより、社会からはみ出している異形の者たちのララバイ、という感じだったので、このヒューマンドラマ的展開は現代っぽいな、ちょっと普通だけどな、という印象。

 

あと、意外だったのが、不動明王のシモベの女が、元仏師だったこと。

元は菩薩を彫っていたのが、戦国の世となり、時代の要請で不動明王を彫ることになったが思うような顔を彫ることができない。

 その妄執が遂には旅人をだまして顔を奪うようになったー

 

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ほうほう。

なんか納得しちゃったんだけど、でも物語って納得させてはいけないと思うのだな。

原作では、滝の下の洞窟の中にノッペラボウの大量の屍体が並んでいて、驚愕するどろろといっしょに私も天然冷蔵庫みたいな洞窟の中で心底ひえてしまう心持だちった。あのおそろしいけどわくわくもする感じがちょっと欲しかったかな。

それはやはり手塚治虫の天才的なところで。

ただ、今回のニンゲンくさい解釈も嫌いではない。

 結局のところ、どろろをかばって崩れ去ってしまう「おっかちゃん」ことオカカにはなんだかんだ言って泣かされた。

オカカの妄執から解き放れたおだやかな死に顔(?)は彼女がかつて彫ってた菩薩様みたいだったし。。

 

 

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二回も「おっかちゃん」を失ってしまった

どろろ

かわいそうだよおおお

 

そして百鬼丸

オカカが縫の方にバケたにもかかわらず、声にしか反応しない。そしてどろろの真のおっかさんことお自夜さんには化けられても、お縫の方のカオを模することはできなかったオカカは百鬼丸にこう問う。

「母の顔を知らぬのか?」(意訳)

おおおー

この、「声」はお縫の方、顔はオカカ(というか妖かし)のまま、という描写はアニメでしかできないなー

漫画でも実写でもこういった演出はむずかしいだろう。

そしてまだ視力を取り戻していなく、母の「声」しか知らない百鬼丸の哀しさがズンと胸を打つ。

ヒューマンドラマというか、菩薩を思わせる「母」の回でありました。

 

そして、温泉回でもあった。

前半が「母モノ」だったとすると、後半は「温泉紀行」

 

本アニメ、深刻感もなかなかだが、北陸ロードムービー的要素もなかなかある。

Amazonプライムで英語版も同時放送していて海外人気も高いので、インバウンドを意識しているのか。。

「地獄堂」は千と千尋の神隠しの長野の老舗旅館みたいに、モデルが見つかれば巡礼者が増えるかもね。

 

後半、お互いの苦悩は置いといて、オンセンに向かう御一行。

 

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しかしFundoshi姿や、ふたりで子供たちにお湯を浴びせられるギャグパートにほんわかしてる場合ではない!

なんとアニキの「目」が戻る前にどろろの「背中の地図」が露見!

 

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むー下に描かれているのは、原作の無情岬にいたお地蔵様たち??

 これを「地図」と見抜いたオンセンに居合わせた子供たちは預言者すぎるけど、やはり第2期は、この「どろろの背中の地図の秘密」を軸に物語がまわっていくのですかねー

琵琶丸も温泉で登場したし。

イタチも予告編で再登場してたし。

 EDの菩薩が導く手、みたいなのも印象的だった。

温泉で出会った少年たちに「どこに向かって旅しているの?」と聞かれて「まだ決めてない」と答えるどろろ

きっと菩薩の手に導かれて、「新しい世界」に向けて旅していく物語になっていくのであろう。(となるといいな)

 

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Dororo ED / Ending 2 | Eve - Yamiyo 闇夜 (ENGLISH SUBBED CC)

 

このEveのエンディングはいいなー

このボヤボヤした世界はいまの百鬼丸のもので、視力を取り戻したら「はっきりした絵」が見えてきたりするんだろうな。

 

救いなどない 生まれ落ちてきた
歪な心の形に 勇ましい鼓動の叫び
振り向きやしない 修羅の道だって
枯れ行く季節など越えて 確かな答えを探した

醜い姿に その痛みさえ気づかないまま
僕たちは この皮も剥がしてしまったの

ああ いつだって 愚かさに苛まれているの
でもさあ 辛くなって 終わらない夜ならば
きっと 疑わぬあなた 呪われた世界を愛せるから
すべてを背負って 今 取り戻すの

ソース・Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/eve/yamiyo/

 

そして次回、私の大好きなエピソード「鯖目」!

おそらく、まだあやかしとの戦いはない。

2回にわたってやるとみた。楽しみ!

 


TVアニメ『どろろ』 第十四話「鯖目の巻」予告

 

★追記★

どうもマイマイオンバは1回で終わるみたい。

残念〜

すごく好きなエピソードなんだけどな。

6話ごとが区切りで、区切りのみ前後編となると、第2期はしらぬいとイタチが出てくる無情岬が前半のクライマックスなのかなー

 

そして確かめるべく14話のAmazonプライム配信待ってたのに来ない!!!

会費値上げ予告あったばかりでなぜ 泣

 

でも、15話の予告編見ると、鯖目さま次回も出てるし、まいまいおんば、やはり前後編でやってくれるのだな!

安心したー

前編は本日帰宅後に見よう。

 


TVアニメ『どろろ』 第十五話「地獄変の巻」予告