アスフォデロの野をわたる途中で

忘却の彼方にいってしまいがちな映画・音楽・本の備忘録

生きてていいの? って悩まざるをえない百鬼丸、ママ上、醍醐一家。どろろ 第12話 感想

多宝丸も助六も生き残った〜!!!

 
うれしいんだけど、原作の「ばんもん」とは全然違うのがちょっと複雑。
 
あれかしら、やっぱり手塚先生が描いていた頃は、それこそ朝鮮戦争が10年前に終わって北緯38度線の「板門店」、そして1961年に「ベルリンの壁」が生まれたばかり、って政治的背景が子ども漫画にも色濃く反映されてたけど、トランプが築こうとしているメキシコとの壁はあまりに精神年齢が幼すぎて馬鹿みたいに見える21世紀なので、ご家庭問題の方が重きを置かれるのかしら。
 
百鬼丸が自分の立ち位置を遂に知ってしまうところが辛すぎたので、命題はやっぱり「自分って何?」「おれはどう生きればいいの? 」「生きてていいの?」って深過ぎる話ではあった。
 

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それだけに、ちょっと話が急展開過ぎて、醍醐一家、集合かかったもののすぐに解散、みたいなそんな第12話でありました。
 
九尾の狐は倒されたわけではない。
観音像は捨てられた。
ママ上は陸奥に自害を止められたけど、これから祈りもせずどう生きていくのか。
多宝丸は右眼を失い、ただの良い子ではなくなった。
地獄堂に封印されている鬼神とは。
 
ぜんぶ保留。
 
 
 
第2シーズンに持ち越された??
 
次クールの予告にすべて持ってかれた初見の気持ちです。
 
個人的には、鯖目様の奥方がどストライクな感じ。
原作と違って無垢みが強い。。
異種婚譚の極みをいってくれる予感。
 

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実写だったら、深田恭子さんにやっていただきたい。
でもってOP、EP 変わってしまうのな。
女王蜂もamazarashi も良かったのに。
Blu-rayでしか見られなくなるってか。
 


TVアニメ「どろろ」第4弾アニメPV

 

しらぬいが出るのはうれしい。

ということはイタチも再登場な。

 

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行水シーンがふんだんに出ていますが、どろろの背中の秘密がたぶん次クールの重低音。。。

 


TVアニメ『どろろ』 第十三話「白面不動の巻」予告

 

百面不動はどろろの辛い回ですね。

第2クールは「あやかし」に関わる人間たちがどんなふうに描かれるのかが興味深い。

そして醍醐ではなく、多宝丸が第3の主人公として陸奥と兵庫と共に活躍していくんだろう。

それも良きかな。