アスフォデロの野をわたる途中で

忘却の彼方にいってしまいがちな映画・音楽・本の備忘録

政次がひっそりと持ち帰った白い碁石。それは生涯かけて守ると誓った想い人の形代。

こちら私の直虎専用ツイッターのつぶやきですが、月夜のデート碁の翌朝、直虎からの逆プロポーズ(?)を断った翌朝、なつへのプロポーズを敢行した翌朝、政次の着物のたもとからこぼれ落ちた白い碁石

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なつは「何、これは?」と白い石を見つめるわけですが、視聴者は知っている。直虎と政次のデート碁はなぜか必ず政次が黒の先手、直虎が白の後手。これは昨晩の直虎が打った白の一手です。
 
なぜ、その白の碁石が政次の着物から??
 

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前夜の出来事をおさらいしてみます。自分から龍潭寺の直虎の元にやって来た政次。
さっそくふたり碁盤をはさみますが、胸熱の「殿とりかえごっこ」を経て、徳川からの書状、そして「政次に主の座を譲ってもいい」の直虎還俗して俺の嫁になるのか!(殿はそこまで考えてない感じだったけど)発言があります。
 

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政次、沈黙。高橋一生の喉仏がごくりと動く。

「では、還俗して俺の嫁になるか?」

とこの三十数年間ずっと思い続けてきたことは口に出さず、代わりにどんなに直虎が領主として慕われているかを語り始めます。

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やっといちばん認めてもらいたかった政次に、遂に「もはや降りることは許されぬ」とまで言われ泣いてしまったおとわ。政次はやおら碁盤を片付け始め、うわっ 政次ついにここで主従の垣根を取っ払っていっちゃう??? とみな固唾を飲んだと思うのですが、そんな真田丸なことは起こらず。

さっさか 明るい月夜の元に碁盤を運んで行きます。満ち足りた表情の政次。

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さて、問題です。
このあと、ふたりの囲碁は続いたのでしょうか?
盤上には、白く輝く直虎の一手。
 
「もうすぐ夜じゃなくて昼間堂々と囲碁が打てるよね!」的明るい井伊の未来を殿が無邪気に語ったあと、「はい」と応えた政次はそのまま立ち上がってやおら「おとわ」と次郎をお姫様抱っこをして。。
 
てなことは残念ながら起こらず、多分このまま解散したんだと思うのです。
話したいこと全部話しちゃったし。
 
で、政次は、盤上に残った直虎の置いた白の石を、そのまま大事に袂に入れて持ち帰ったのではないかと。。。
 
ようやく自分の気持ちにも決着がついた。(きっと政次も碁盤をはさんで直虎に話しているうちに気持ちが固まっていったはず)これからも何があっても生涯をかけて守り抜いていく大切な大切な人。その人が唯一、自分と心を通わせる手段として幾夜も幾夜も越えて手にしていたもの。長いトンネルを抜ける最後の夜に手にしていたもの。
 
それが直虎が打った白の碁石です。
(碁を終えて屋敷に帰ってきた政次は本当におだやかな表情をしている)
 

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その石が翌朝コロリと転がり出た。
 
なつは、その石をどうしたかなぁ。
 
「こんなものが出てきましたが」と渡せば、それが政次の六文銭になる。
 
闇の中で、次郎法師の白い頭巾だけはほの明るく、考えてみればおとわはマリア様のようにけがれのないヴァージンでもある。「地獄へは俺が行く」と言い放った政次は、いまさらおとわを嫁にどうとかは考えてもいないだろう。一瞬心が揺らいだように見えたけど(そこはイッセイさんの魔法)自分は黒子に徹し、おとわは民のために捧げる。
 
第33回、果たしてこの白い石は出てくるのだろうか。。。
 

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