アスフォデロの野をわたる途中で

忘却の彼方にいってしまいがちな映画・音楽・本の備忘録

行ったり来たり、その後。政次は戻って来た。そして直虎を現実につなぎ留めていた母上が逝ってしまう。。

はい。 『おんな城主直虎』も残すところあと6回。スダマこと菅田将暉の直政が表舞台でわかりやすい出世物語を展開しておりますが、それは土曜時代劇的8回完結ものな味わいとして、その裏では1年かけて描いてきた直虎の物語がゆるやかに終幕を迎えようとして…

サウダージ、いまここに存在しなくてさびしいということ。『おんな城主直虎』第34回

サウダージというポルトガル語がとても気になっていました。 あなたがいなくて寂しい。 郷愁、憧憬、思慕、切なさ いちばん近い言葉は「ノスタルジア」だと言います。 単なる郷愁(nostalgie、ノスタルジー)でなく、温かい家庭や両親に守られ、無邪気に楽し…

直虎は凄い。政次は幸せだ。歴史に残る第33回『おんな城主直虎』〜嫌われ政次の一生〜

神回。ってよく言われるけど、これこそ神回ではなかろうか。 プロデューサーも脚本家も意図していなかった結末。 物語世界にはよくあることで、作者も思いもしなかったストーリーが勝手に動き出す。登場人物たちが、人間の意図を超えて勝手に動き始める。今…

政次がひっそりと持ち帰った白い碁石。それは生涯かけて守ると誓った想い人の形代。「おんな城主直虎」第32回補足

こちら私の直虎専用ツイッターのつぶやきですが、月夜のデート碁の翌朝、直虎からの逆プロポーズ(?)を断った翌朝、なつへのプロポーズを敢行した翌朝、政次の着物のたもとからこぼれ落ちた白い碁石。 いまだかつて碁石がその想い人の存在を語ったことがあ…

政次Xデーはこわくない!おんな城主直虎第32回「復活の火」

殿と家老の取り替えゴッコが最大のツボでした。もう死んでもいい。 殿も政次も可愛すぎる。 ああああ この政次の笑顔! 歯も見せて笑うんだよ、政次が歯を見せて笑うなんていつぶり??? そして小野家臣団。 黒子の政次のさらに黒子だった忠臣ズ。よっくこ…

残酷で華麗なる最大の伏線回収回。おんな城主直虎第31回「虎松の首」まさつぐっ!編

政次です。 鶴丸です。 但馬です。 もう、これに尽きます。 「信じろ、おとわ」 「何を?」 と直虎は応えますが、何を、じゃないだろっ! 「徳政令はのぞまんに」の百姓たちの大合唱の中、第30回のラスト30秒から続く抜刀して直虎に刃を突きつけ「信じろ、お…

残酷で華麗なる最大の伏線回収回。おんな城主直虎第31回「虎松の首」

「自己ワーストの視聴率10.6%!だから女大河は、、、」のメディアのバッシングに驚いて平日からこのエントリーを書いています。(結局休日にかかってますが。。)私はこんなすばらしい「女大河」はないと思っている断然擁護派だからです。 もはやテレビの視聴…

『美女と野獣』実写版:ダン・スティーブンスって誰?

今頃ですが、実写版『美女と野獣』を観ました。 ジャン・コクトー版ではありません。 遂に日本での興行収入が百億円を突破した、ディズニーのエマ・ワトソンとダン・スティーブンス版です! シェイクスピアについてエマじゃなくてベルにジョークを飛ばすまで…

手フェチとしての政次あるいは高橋一生

手フェチです。男性はどうしても手を見てしまいます。指は長くて細いのが理想。全体の大きさは問いませんが、大きい方がセクシーかな。爪はきっちり四角に切って磨いてあるのが良い。それを思い出させたのが、『おんな城主直虎』の高橋一生さん。手の所作が…

三浦春馬と高橋一成の化学反応『おんな城主直虎』

「ほぼ日」の森下圭子さんによる『おんな城主直虎」自作解説が非常に面白かったので、載せておきます。三浦春馬と高橋一生の「役者による化学反応」によって脚本家の最初の意図とは違ったドラマに仕上がっているとのこと。 これは特に『検地がやってきた』で…

花のような秀頼さまを鬼のようなる真田が連れて『真田丸』

真田丸について書いておこう。 41話目の『入城』ものすごく良かった。 全50話の残すところ10話になって、初めて主人公が主人公として動き始める。 Twitterで「いままでついてきた視聴者へのご褒美のような回」というつぶやきを見たけれど本当にそうだ。 38話…

『シンデレラ』実写版&グリム原案: あなたが最初に触れた木の枝を

『シンデレラ』実写版について、さる飲みの席にておとぎ話の専門家である神奈川大学の村井まや子先生を相手に熱弁を奮ったらしい。(飲むと演説するクセがある、とは友人の指摘) ディズニー映画でありながら、監督がシェイクスピア劇のケネス・ブラナー、継…

ブラームスはお好き?/サガン★朝吹登美子訳

『ディオールはお好き?』ではなく、『私とディオール』まだ見れてないのですが、この前売り券を買うとメモと記念上映を1本千円で見られる権利がもらえるというので、買って観たうちの1本が『さよならをもう一度』(Good-bye Again) 原作のサガンの『AIMEZ…

『女は女である』ジャン=リュック・ゴダール

本日は、ディオールの舞台裏を描いたドキュメンタリー『ディオールと私』の公開日。 先立って Bunkamuraル・シネマで1週間だけ上映された「モードと映画」特集のうち、「シャレード」を除く(ヘップバーンさん、ごめんなさい)3本を仕事の合間に根性で見て…