リボンの騎士、百鬼丸。は可愛かったけどLIFEはゼロ。。orz どろろ 第5話 【追記】
超楽しみで、月曜日23時、Amazonプライムの配信が始まると同時に観た「どろろ」第5話。
甘く見ていた、このリメイク。
最初に聴いたのは、雨と哀しみ。どろろ 第4話
これは傑作だ。それも、ものすごい傑作。
1話目から思ってたけど、確信に変わった。
(ネタバレあります)
アヴァンで、今話の主人公、田之助が止むを得ず人を斬り、その血しぶきが飛ぶ。回想なので、モノクロの物語に血しぶきだけが赤い。
女王蜂のOPに変わり、ここもモノクロで要所だけがカラー。ドラマ性を象徴するカットが続き、そして毎度ほれぼれするアクションの百鬼丸の殺陣。
決めで麦人さまのナレーションによるタイトルコールと書による「妖刀の巻」
いやー完璧だ。完璧。
話を見る前で満足。いや、満足しちゃいかん。これから至福の23分だー
そして、本編オープニングは雨の中立ち尽くす百鬼丸。
どろろによると、もう小一時間もこのまま。
雨を感じているんだ!
と、第2話で神経を取り戻したことを知っている視聴者は思いますが、それを代弁してくれる本話のヒロイン、おすし。
「きっといいとこのうちの娘だろ?」と身なりだけではなく、その物腰で判断するどろろはなんて観察眼のある5歳児!
(原作では風呂に4年間入ってないらしいので、8歳くらいの可能性もある)
慈愛あふれるまなざし。
本作に出てくる女性は、みな強くて優しい。
今回感心したのは、(毎回そうだけど)設定がとてもしっかりしていること。
田之助が城主の命令で敵でもない味方を大量に惨殺することになったのは、砦を建設した大工たちの口封じのため。
設計の秘密を守るために、大工たちを殺すことは中世まで東西問わず行われていたことだ。フリーメンソンは、大工たちが自分たちの身を守るために結社を組んだことが始まりのはず。(曖昧な記憶ですが)
そして、どろろが田之助の「妖刀」を手にすることになるのは、原作と違って、田之助との最初のバトルで受け止めた刀と共に吹っ飛ばされた百鬼丸の左の義足を取りに行った時。
刀を盗もう、という意図ではなく、偶然手にとってしまった妖刀がその魔力のために離れなくなる。
よくできてるなー
そして、遂にどろろの「アニキ」呼び!
妖刀が離れなくなったどろろと百鬼丸のバトルも見ものでしたが、魂の白い炎と赤い炎を見分けている百鬼丸は、妖刀だけを吹っ飛ばす。
疲れ切って思わず「アニキ・・」と呼びかけながら倒れかかるどろろを、百鬼丸は優しく支え、妖刀に呼ばれた田之助が登場すると、そっと傍に寝かせる。。。
いいなー
この繊細な描写。
で、鬼神とのバトルに移るわけですが、百鬼丸に見えているのは妖刀の赤い炎だけ。あやつられている田之助はグレー。
田之助自身は悪ではない。
なんで、どろろと同様に百鬼丸は妖刀だけやっつけるつもりだったと思うのですが、刀を装着した腕が抜けてしまい、流れでそのまま田之助を切ってしまう。
これもよくできてるなー
脚本は金田一明という方だそう。
そして今回、取り戻したのは耳!
そうだよね。「声」の前にまず「耳」だよね。
聴覚が戻って、音が聞こえ始め、そして初めて人間の声を知ることになる。
初めて聞いたのが、雨。
そして雨の中、死んだ兄にとりすがるおすしの泣き声。
いやー
ほんとよくできてる!
人生初に聞いた音が雨と泣き声なんて、百鬼丸の人生の象徴かよ。
醍醐領では、また鬼神が倒されたことを知った父が、百鬼丸の行方探索の途中経過を聞いている。
対決する親子の暗示でエンド。
少々のかなしみと共にEDを聴いていると、なんとそのあとのカットが、どろろと百鬼丸がおすしに初めて出会った神社と、残された折り鶴二羽。
おすしは、小さいころ兄に折ってもらった折り鶴を大切に持っていたんだけど(年月が経ってるのでオリジナルかどうかはわからないw)、田之助が妖刀に呼ばれて出て行ったあと、もう一羽の折り鶴を見つける。
おそらく、妖刀と離れて少しだけ人間性を取り戻した兄が折ったものだと視聴者にもわかる。
白と薄桃色の折り鶴二羽は、「兄と会えますように」との願いを聞き届けてくれたお礼におすしが供えたもので、雨上がりの陽光にやさしく照らされている。まるで兄と妹がやさしく寄り添うように。。
田之助の魂はきっと解放されたし、おすしにもそれがわかったような希望の象徴に見えた。
オリヅルのモチーフも、世界的にわかりやすいね。ブレードランナーみたいだ。
百鬼丸の鬼神退治は、悲しい気持ちになることが多いけど、今回は少し救われた気がする。
本当は優しかった田之助が、優しいがゆえに狂っていくさま、正気になる瞬間、救われた最後。(死んじゃうけど、最後に妹に会えたのはよかったんじゃないか)
原作も傑作回と言われてるけど、今回のアニメもすごかった!
で、これから百鬼丸は感覚だけではなく、聴覚を得て一気に世界が広がるんだろうなー
ほんとに赤ん坊が成長していく過程のようだ。
そのガイドをつとめるのが、どろろ。そして琵琶丸。
「声」を取り戻すのはこのあと、みおを失った時のような予感。
最初に発するのも悲しみと怒りってのも、スクワレナイけど。。。
って思ってたら次回、なんとみお登場ではないか!
そっか。後編の6話目がクール前半のクライマックスなのか。
この構成は神だ!
ほんとに来週が待ちきれない!!!
追記
アニメにはまると海外の感想も追ってしまうのだけど、やはりブレードランナーを思い出す人が多い。
雨がずっと降り続く世界、虚無<ニヒル>を抱える敵役、闘うレプリカント。。
All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.
「そんな思い出も時と共に消える。この雨の中の涙のように。死ぬ時が来たようだ」
ルトガー・ハウアーが最期に語る言葉。とても好きな映画で、世界中の人に同じような世界観を想起させるって、やはり名作だなぁ。(まだ4話 笑)
Dororo - Episode 4 discussion : anime
どろろ 第3話 「寿海パパ、ハードボイルド室町時代」
まさに、ハードボイルド室町時代!
どろろ 第2話 「俺は、百鬼丸」
『どろろ』2話、見ました。
amazon prime いったい何時から配信なの???
もしや第1話のみ特別配信だったの???
と、疑心暗鬼にかられながらグースカ眠ってしまった月曜日ですが、ちゃんとTV放映終了後、24時くらいから配信されるようです。
でもって超楽しみだった第2話ですが、なんだかあっという間に終わってしまった。
あれ???
万代、弱すぎない???
昭和だったらたっぷり2話でお届けしてませんでしたっけ?
原作、50年前のアニメ、プレステ2、実写、すべて制覇している『どろろ』マニアとしましては、万代、あっさりしすぎてた。
霧の中、川辺に眠る百鬼丸に「やろうかぁー」と怪しく囁く金小僧。。。
万代の寝室に忍び込み、枕に隠されてるしっぽと遭遇しそうになるどろろ。。。
平和を取り戻し金小僧が隠していた金まで取り戻し、しかし身体の一部を取り戻した百鬼丸におののいて「出て行ってくれ」と冷たくあしらう村人たち。。。
なシーンがすべてカットされ、非常にあっさりしていた平成アニメ版。
第1話の濃密さに比べてこの淡白さは何?? と思った初見でしたが、さきほどもう一度見直してなんか納得しました。
つまりはまだまだプロローグ。
百鬼丸の過去も、どろろの過去も、まだ全く明らかにされていない。
逆に現在の百鬼丸について、非常にリアルに描写する場面があります。
万代に「おっかさん」の面影を見てしょげるどろろの「魂の炎」の弱さを感知し、思わず頬に手を当て「なぐさめようとする」百鬼丸。
きゃー
視覚も聴覚もそのほか皮膚を通した感覚のすべて奪われている百鬼丸。
しかし、彼には「魂の炎」のようなものは見える。
どろろはうざったいけどとても美しい炎を持っているので、なぜか自分についてくるけど害はないので放置している。
(って語りの麦人博士と今シーズン大活躍の「おっさん」こと琵琶丸が言ってた)
そしてもう一人、かつて自分にずっと寄り添っていてくれた美しい炎が、寿海だった。。
ってことで、次回満を持して寿海パパ!
原作にはいなかったオリジナルキャラも出てくるようで、先行カットを見ると多宝丸の子供時代もあってヤバすぎるなぁ。
これ魔物は12匹で全話24話だと、もう2匹倒してるからあと10匹で22話やることになる。焚き火の場面をよくよく見ると右脚ホンモノっぽいからもう一匹前に倒してるのかな。あと9匹?
最初の「泥なんとか」と「万代」それからPVで出てくる「似蛭」はあっさりやって、あと9匹をじっくり描いてくれるのかしら。
そして、どろろを気遣った後(照れるどろろがかわいい)、「名無しのくせに!」と言われて唐突に自分の名前を地面に書き始める百鬼丸。しかし、どろろは字が読めない。代わりに手で触って「ひゃっきまるか」と教えてあげる琵琶法師のおっさん。
この、三人とも何かが欠如してる個人同士が互いに補っているチーム感がすばらしい。まさに現代感あふれる小林靖子の脚本。
百鬼丸は、ただの戦う機械人間ではなく、他人を気遣う心を持っていることもわかる。どんな方法で学んだのか、漢字まで書けることもわかる。
いったいこの16年間に何があった?
そして今回「万代」を倒して取り戻したのは「神経」!
今までどんなにズタボロになろうが痛みを感じなかった百鬼丸が、これからは戦闘のたびに痛みを感じるようになる。
風や太陽を感じられるようになったのはすばらしいことだけど、失ったものを取り戻すたびに、百鬼丸は生身の人間に近くなり、どんどん戦闘能力は低くなり弱くなっていくのだろう。
そして魔物が一匹ずつ倒れるたびに、天災や人災に見舞われる醍醐の国。
幸せの国になんてたどり着けるのだろうか。。。
来週多宝丸の子供時代だって出てくるし。。
このあとの展開を思うとつらい・・・・
ともだえながらも、次回「寿海の巻」も無茶苦茶楽しみです!
「どろろ」はいいぞ!
#この第2話のモチーフは日本の各地に伝わる民話「六部殺し」。「六部」と呼ばれる旅の僧を殺して金を奪い、その金で裕福になった百姓夫妻に子供が生まれるが口がきけない。ある晩、その子供が初めて口をきいたのが「お前に殺されたのもこんな晩だったな」。
ひー
さすが鬼の小林脚本。「金小僧」は原作の村を救う埋蔵金の精ではなくて、「六部」の霊っていう怪談話になっております。
まさか口のきけない百鬼丸が声帯を取り戻した時に醍醐に向かって「お前に身体を奪われたのもこんな日だったな」とは言わないと思いますがww
どろろが「剣を奪うために」百鬼丸につきまとうのではなく、「妖怪退治で金を稼ぐ」マネージャーになるのが目的になっているところや、万代に一方的に搾取されて貧乏な村ではなく、逆に犯罪によって豊かになりその後ろめたさを無くすために用心棒を雇う百姓たち、という設定変更は非常に現代的であり、さらにそれを中世の民話に結びつけるという二重構造にはうなるしかないなぁ。
『どろろ』2019年版の「叶うなら、遠くまで」
手塚漫画で我が最愛の『どろろ』の最初で最後の平成版アニメが2019年1月7日に始まった。
Dororo Pilot (1968) | Dororo (2019)
— PurpleGeth (@PurpleGeth) 2019年1月15日
Same scene. Almost 50 years later. pic.twitter.com/2FuQpmMApY
戯けて笑うのは この道が暗いから
灯りを灯すのに 僕がいるでしょう
さよならごっこ 慣れたもんさ
でも手を振ったら泣いちゃった
僕らの真っ赤な悲しみが
暮れる 暮れる そして夜が来る
当たり前にやってくる明日なら
生きたいなんて言わなかった
よせばいいのに夢見てしまう
未来 未来 君のせいなんだ
アニメのキャッチコピー「叶うなら、遠くまで」というのがまた連動して泣けるんだよねー
「叶うなら」って結局「叶わない」ことを前提としているわけでしょう?
原作の百鬼丸は「どこかに幸せな国があるかも」と育ての親の寿海と別れて魔物退治の旅に出るわけだけど、醍醐パッパが言ったように現世はどこも地獄。
でも。
夢見たいよね。
あきらめてたんだけど「もしかしたらかなうのかもしれない」って思わせてくれる存在が、百鬼丸にとっても、どろろにとっても、お互いだったんだよね。
百鬼丸もどろろも「共同体」から明らかにはみ出た存在で、百鬼丸がいくら魔物を退治しようが、そのおかげで村に平和が訪れようが、結局は村人から「バケモノ」「乞食」と石もて追われてしまう。
(本日放送予定の「万代」はまさにそういう話)
子供の頃、クラスメイトに馴染めなかった私にとっても、非常に切実なテーマだった。もちろん、川辺の焚き火の側で寝る百鬼丸に金小僧が「いらないかぁ」と囁くシーンなんかは純粋にその怪しさにどきどきして読んでましたけど。
そして、たとえ48の魔物(今回は12)を倒したところで、そしてもともとの自分の身体を全て取り戻したところで、百鬼丸はそれからどうするのだろう、どこに行くのだろう。どろろと別れ、たったひとり空白の一本道を歩いていく、百鬼丸の終わりそうにもない孤独を、子供だった私は呆然と見送るしかなかった。そして手塚先生は、「続きを見たい」という私の願いも空しく、百鬼丸の行き先を描くこともなく、逝ってしまった。
今回、PVでは、どろろと百鬼丸が二人で黄金の道を歩いていく姿が最後に描かれている。
これから24話、ばんもんがつらい、おっかちゃんもつらい、イタチもつらい、みおもつらい、多宝丸もつらい、辛いことしか思い出せない二人の道行ですが、美しい風景(墨で描いたものにPhotoshopで彩色しているそうです)、スタイリッシュな戦闘シーン(百鬼丸が橋桁を縦横無尽に駆けるさまは圧巻)、モブでもおろそかにしない演出(いずれも喰われてしまう産婆や3人組)、こまかいフォロー(琵琶法師が杖を探すシーン、百鬼丸と同じ「見え方」を提示する一瞬のカット)、そして浅田弘幸さんによるキャラクターデザイン、女王蜂&azarashiの音楽などなど、手塚先生の名作が現代のスタッフによってあざやかに立ち上がったことがうれしすぎて、結末がどうなろうと、最後まで見届けたいと思うのです。
#舞い上がりすぎてて最後になりましたが、脚本は特撮の小林靖子さん、監督はわが愛する『ハンター×ハンター』そして『るろうに剣心』の古橋一浩さん!
どろろ Dororo Short documentary 1/13「魂の鼓動」古橋一浩×小林靖子
どうりで百鬼丸のアクションは抜刀斎もしくはクロロだわー
小林靖子脚本は昔の「仮面ライダー龍騎」しか見てないけど、犯罪者がライダーのひとりになったり、主人公が死んじゃったり、信じられない展開の連続。
これはもう泣きながらついていくしかない!
ちなみに第1話で取り戻したパーツは「皮膚」。
こいつも斬新だ!
現世と虚構の間〜おんな城主直虎 番外編 きっと黄金のエルドラドが待っている
『おんな城主直虎』が最終回を迎え、はや1カ月以上。
あまりにスッキリ終わったので、もうこのままでいいかな、もう思い残すことはないかな、と私自身もスッキリしてしまい、ロスではありましたが日々の雑事に埋没しておりました。
【2月1日“視聴熱”ランキング】
— ザテレビジョン (@thetvjp) 2018年2月1日
<ドラマ編>
4位 アンナチュラル
5位 おんな城主 直虎
6位 わろてんか
TOP3はココでチェック!https://t.co/pt6RdbQ9db#視聴熱 #ザテレビジョン #アンナチュラル #おんな城主直虎 #わろてんか
行ったり来たり、その後。政次は戻って来た。そして直虎を現実につなぎ留めていた母上が逝ってしまう。。
はい。